当社では、カーライフアドバイザー(営業職)もテクニカルアドバイザー(フロント)もテクニカルスタッフ(整備士)も、お客様からたくさんの「ありがとう」を頂戴しているのが特長です。「あなたと出会えてよかった。ありがとう!」「クルマがきちんと直って助かった、ありがとう!」と心から喜んでいただけるのは幸せなことですし、納車後もお付き合いが続く自動車販売の醍醐味だと感じています。
時にはお叱りを受けることもありますが、クレーム対応も含めて、お客様の生の声に真摯に耳を傾け、検討していくことで今後のサービス向上につながります。
この仕事は目の前のことを1つひとつ全力で頑張れば、褒められることも多いので若いうちは自分を鍛えるつもりで取り組んでみてほしいです。
自分を鍛えるとは、自分の目標を見つけること。そしてその目標に向かってコツコツ努力を積み重ねていくことです。
その中で新たな課題も見えてきたり、スキルも磨かれていきます。
私たちが仕事をしていく上で大切にしていることが大きく3つあります。
1:CSなくして、繁盛なし。
CSとは、Customer Satisfaction=顧客満足のことです。私たちは、お客様のカーライフ全般をサポートし、快適で豊かな生活をご提案するのが仕事です。つねにお客様のライフスタイルを尊重し、ニーズを理解し、寄り添う姿勢を大切にする。だからこそ、お客様から心からの「ありがとう」をいただけるのだと感謝し、ますますの顧客満足度のアップをめざしています。
2:PDCAなくして、成長なし。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)のことです。この4つのプロセスを継続的に行っていくことで、品質を高め、成長につなげていくことができます。仕事を行う上で、特にPlan(計画)は重要です。店舗や自分自身のプランの組み立て、継続的な見直しこそ、成長の鍵です。
3:納得なくして、実現なし。
人間は納得できていないと頭も体もついてこないので、分からないことは「分からない」と素直に言えること。その上でベストを尽くすことが大切です。そうすれば自然と実現に向かっていきます。
どんなに努力しても、結果が出ない場合もあるかもしれませんが、ベストを尽くしたという事実に納得できれば、それは自信につながります。
昔、ある上司から学んだ「数字にすると見えてくる」という方法論が今でも強く印象に残っています。確かに色々な出来事も数値化することで課題や弱点が見えてきたり、改善すべき点が見えてくるのです。
例えばアンケートなども数字に置き換えていくことで、改善の突破口になります。また煮詰まっている時などに「頑張っている」で終わるのではなく、では「10点満点で何点くらいがんばってるのだろう?」と考えてみる。その結果、7という答えが出た場合、「では、あと3点は何だろう?」と具体的に考えて取り組んでいくことができたりもします。
私も昔は新入社員でした。
どんなに一生懸命がんばっていても、残念ながら想定外のクレームや誤解やお叱りに遭遇することもあります。けれど、大丈夫です。
そんな不遇な体験も、実はほぼ全員が通ってきた道だったりしますので、リカバリーの方法などきっと参考になるアドバイスがもらえます。ですから、困った時やそんな出来事に遭遇した際には、一人で落ち込んだり、抱え込んだりしないで、安心して上司や先輩など、一緒に仕事をしている仲間に相談してください。
ただし、振り返りは重要です。どうすればそのような事態を回避できたのか。どんな出来事も学びのチャンスとして活かし、すべての経験を糧にして前に向かって進んでいってほしいと願っています。
また、企業を選ぶ際に自分自身について理解を深める時間も大切です。
自分の好きなことや興味があることについて考える中で、新たな気づきや発見があるかもしれません。理解を深め、納得し、成長する。そのような機会を自ら創り出して欲しいと思います。
みなさんにお会いできる日を楽しみにしています。
日産福岡販売株式会社 代表取締役社長
内野 伸一